カタカナ英語が恥ずかしい時代、終わりました
先日、ある記事を読んでとても共感したので、それについて少し記事を書きたくなりました。現代の魔法使い、と言われている落合陽一さんのインタビューです。
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日本人はたったの1億人、日本語で出来ることは限られている
情報収集にしても、情報発信にしても、日本語で出来る範囲ってとても限られています。落合さんは研究についての話をしていますが、一般人だって同じです。
例えば海外旅行に行くための情報収集。YouTubeで地名やホテル名を英語で記入して検索すると、たくさんの動画が出てきます。その中では、日本ではあまり有名ではないスポットや料理が紹介されていることもあります。そのようなスポットを選んで訪れれば、せっかくの海外旅行先が日本人ばかりでがっかり、ということも避けられます。
ネイティブ風英語はいらない
実は、世界の英語話者17億人の中で、英語が母国語の人は約4億人しかいないんです。つまり、英語を話す時って、ノンネイティブに向かって話す機会の方が多いんです。
ノンネイティブ同士で話す時に、ネイティブっぽい発音で話してしまうと、時に誤解を引き起こすことがあります。例えば、あまりに流暢なアメリカ英語で話したがために、イギリス人やメキシコ人から不必要に敵視された、という話もあります。
ノンネイティブ同士で話すとき、日本人というアイデンティティーを大事に、日本人らしく英語を話すと、無駄な誤解が生じない、というメリットがあります。
カタカナ英語、恥ずかしくない
カタカナ英語が恥ずかしいという流れは、英会話業界が作り出しています。日本人のプライドの高さを利用したやり方ですね。
世界を見れば、インド人はインド英語を、シンガポール人はシンガポール英語を、フィリピン人はフィリピン英語を話しています。そしてそれを恥ずかしいとは思わず、自国が作り出してきた文化として発信しています。日本人も堂々とカタカナ英語を話せるようになれば良いですね。
結局は話の内容と人柄です。発音を磨く時間があったら、自分の考えを正確に表すための語彙力を磨き、自分の人柄にあったような会話表現を覚えて欲しいです。旦那さんの海外駐在について行く奥様が、ネイティブ発音で“What's up bro?”なんて言っても、意味ないんです。自分を表現するにふさわしい語彙が身についていれば、発音は最低限伝わる程度で大丈夫です。
日本の若手のトップにいる方が、このような英語感を持っていらっしゃるのは、とても素敵ですね。ぜひDMMの記事の方もチェックしてみて下さい。